コットンパッキングは、基本的に爪の食い込みを防ぐための治療ですが、矯正治療というのは、変形した爪のかたちを形状記憶合金(プレート)や超弾性ワイヤーを使って正していく方法です。
形状記憶合金を使った治療では、まず医療用のボンドを使い、爪の表面に形状記憶合金を貼りつけます。形状記憶合金には、熱を加えると元のかたちに戻るという性質があるため、毎日ドライヤーで熱を与え、形状記憶合金を伸ばします。こうすることで、爪の巻き込みを矯正するわけです。症状が重い場合(巻き爪と陥入爪を併発しているなど)、痛みがひどくて超弾性ワイヤーによる治療ができない場合などにこの方法がとられます。痛みがあっても治療できるというのは大きなメリットですが、効果が高いのはワイヤーを使った治療のほうです。
超弾性ワイヤーというのは、超弾性という名称からもわかるように、弾力が非常に強く、曲げてもすぐにまっすぐに戻ります。このまっすぐに戻ろうとする性質を使って、爪の巻き込みをたいらにしていきます。具体的には、爪の先の白い部分(爪切りで切る部分)の両端に穴を開け、爪を横断するかたちで小さなワイヤーを装着します。爪の先の白い部分に穴を開けても痛みはないのが普通ですが、炎症などを起こし、もともと痛みがあるときには、局部麻酔が用いられます。
私はこのワイヤーを使った治療を受けました。ワイヤーは釣り針みたいなもので、それをつけた爪というのは、お世辞にも見た目がいいとは言えません。それに、何かに引っかかって外れてしまったら困るので、ワイヤーの上から絆創膏を貼って過ごしてました。
合金の場合もそうですが、装着したあとは、2か月くらい間隔をあけて通院することになります。効果があらわれる時期には個人差がありますが、半年から1年くらいで爪がたいらになる人が多いので、根気強く治療していくことが大切になりますね。
爪矯正治療の難点はといえば、健康保険が適用されないということです。処置料、材料費などは自己負担となります。私が通った皮膚科では、半年くらいは十分にもつワイヤーが1本4000円くらい、処置料が別途かかって1000円程度でした。治療する爪の本数が多いと、それなりに治療費もかかるかとは思いますが、何十万などという金額にはならないのではないでしょうか。
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